×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

■ backpack art  - by FLOT
■ tale  - by mya-a.





くまっこが、カタログを見て、悩んでいると、とりさんが遊びにきました。
「お?そのカタログは・・・お誕生日っ!おめでとう!!何をもらうんだい?」
ブリタニアでは、お誕生日になると、プレゼントがもらえるのです!さらに、そのプレゼントは年齢ごとに選べるものが増えていきます。くまっこが悩むのも当然ですね。
「・・・まだ、悩んでるんだけど〜・・・それより、気づいたの」
くまっこは、カタログから顔をあげました。
「わたしね、おねーさんに、はじめて会ったときの、おねーさんと同じ年になっちゃった」
「えええ!?そうなのか?!月日の流れは早いもんだなぁ・・・ま、ババァはいくつになってもババァだけど、くまっこは、くまっこだからな。気にすることはーなぃ!」
くまっこは、頭を振りました。
「なんかね、あのころの、おねーさんって、すっごくオトナに思えたの。なのにね、わたし、ぜんぜん、オトナじゃないの・・・」
「いや、あれは、オトナじゃなくて、ババァ・・・」
「ううん・・・やっぱり、戦ったり、お店やったり、いろいろ経験してないからかなぁと思って・・・それでね」
くまっこは、まじめな顔をしました。
「結婚しようと思うの」
「はぁ!?け、結婚って、誰と!?」
とりさんは、大慌てです。
「ん。結婚するなら、さるっこが、いいなーって、ずっと思ってたの」
「さ、さるには・・・」


と、そのとき、
「くまっこー、おたんじょーび、おめでとーっ!」
さるっこが、遊びにきました。
「さ、さる!!い、今は、まずい!!落ち着け!落ち着くんだ!!」
「どうして?」
「あのね、今ね、ちょうど、さるっこのこと、話してたんだよ!」
パニックのとりさんに、笑顔のくまっこ。
「ぼくのこと?」
さるっこは、びっくりしつつ、聞きました。
「あのね、さるっこと、結婚したいなって」
くまっこは、照れながら、言いました。
「え!」
さるっこの顔が真っ赤になりました!
「け、結婚・・・!?」
「うん。結婚したら、オトナになれるかなぁって、思って・・・」
「け、結婚してオトナ・・・オトナ・・・くまっこ!ぼく、がんばるよ!!」
「わーい!ありがとう、さるっこ!!」
くまっこは、大喜びです!!
「そ、それでどうするつもりなんだ?!」
とりさんは、汗をかきつつ、聞きました。
「うーん。やっぱり、ニュジェルムで結婚式、かなぁ」
くまっこが、つぶやくと、
さるっこが、「ニュジェルムだね!?ゲートだすよ!」と呪文を唱えて、ゲートをだしました。
「ありがと〜」
くまっこが、ゲートをくぐったあとを追いかけて、さるっこもくぐりました。
とりさんは、ゲートをくぐろうとして、止まりました。
「・・・もう、二人きりにしてやらないと、なぁ」
とりさんは、遠い目でつぶやきました。





「あれ?とりさんは?」
ニュジェルムで、くまっこはつぶやきました。
「くまっこ!結婚式って、パレスだよね!!確か、あっちだよね!」
さるっこは、くまっこの手をつないで、ずんずんと歩いて、パレスに到着しました。

「わー、すてきー!」くまっこは、思わず見とれました。
白い立派な大理石の建物です!
さるっこに手をひかれて、パレスの中に入ると、素敵な吹き抜けの大きな部屋に、たくさんの椅子、そして、誓いの場がありました。
そして、そこには二人の男がいました。
「いらっしゃい、デートですかな?お邪魔しちゃー、悪いですね、旦那」
「そうだな・・・それにしても、懐かしかったな」と話していました。
さるっこは、「あのあの、デートっていうか!」と赤い顔でいいました。
「け、結婚式がしたいんです!」
「それはそれは!おめでとうございます!!・・・そいや、旦那、さっき、言ってましたよねぇ?『一度ぐらいは牧師をやれば、よかったかな』って」
「あ、あぁ・・・昔の話だ。お前は、うまかったよな」
「そんなこともありましたねー!それよりも、牧師をやるチャンスじゃないですか!」
「・・・昔の話だろ。今は・・・」一人の男はうつむきました。
「あのあの、牧師さんなんですか?」と、さるっこが聞くと、
もう一人の男は笑って、「ブリタニアの民よ、エンターテイナーであれ、ってね。よかったら、こちらの旦那に牧師をやらしてもらえませんかね?」
「ぜひ!お願いします!」さるっこは、元気よく答えました!
「お、おいおいおい」
「では、決まり!準備もありますし、いつにしましょうかね?」
「いつ!?くまっこ、いつがいい?」
「・・・んと〜、やっぱり、満月の日がいいかな」
「満月!素敵だねー!」
「では、次の満月ということで!」
「はい!!お願いします!!」
愛想のいい男は笑って、「あ、あとあと!お幸せなお二人に、指輪のご案内です!」
「指輪?!」
くまっこは、目をキラキラさせました。
「お二人の名前が刻まれた、記念の結婚指輪は、いかがです?」
「お願いしますっ!」
さるっこは、鼻息荒く、返事しました。
「フフフ・・・そのためには!レアピンクのナデシコの花が必要です!」
「お花・・・?」
くまっこは、目をパチクリさせました。
「そう!それもレアピンクっていう、特別な色のナデシコです!!結婚式までに、ご準備くださいね!」
「くまっこの家に、お花、いっぱいあったよね?」
さるっこは、くまっこに聞きました。
「うん。探してみる!」
「おや、お花が大好きな花嫁さんとは、素敵ですね!!お二人のお幸せ、わたくしども、力のかぎり、お祝いさせていただきます!!」
「よろしくおねがいしますっ」
くまっこと、さるっこは、頭をぺこりとさげました。
「そうだ。あと、なんかあれば、このルーンの家に来てくれ・・・掲示板を置いておく」
無愛想な男は、さるっこに、ルーンを渡しました。
「ありがとう!」

さるっこと、くまっこは、もう一度、頭をペコリとさげて、外にでました。
「じゃ、さるっこ、お花、探すから、またねっ!」
「う、うん、くまっこ、よろしくねー」
くまっこは、はりきって、呪文を唱えて、家に帰っていきました。
残った、さるっこは、「結婚かぁ・・・」とニュジェルムの青い空を眺めてつぶやくのでした。


「とりさぁぁぁぁぁぁぁんっ!」
くまっこが、はんべそで、飛び込んできました。
「お花屋さんが、なくなってるの!!お店、知らない?!」
とりさんは、お茶を一口、飲んで、「ふう」とため息をつきました。
「くまっこ・・・オトナになるんじゃ、なかったのかい?」
「うん!結婚して・・・で、指輪にね、お花がね・・・だけど、ウチに、なくって・・・えぐえぐ」くまっこは、両手をバタバタさせながら、説明しました。
「くまっこや。今のくまっこは、オトナらしいと思うかい?」
くまっこは、ピタっと止まって、「・・・ううん」と、首をふりました。
とりさんは、黙って、お茶を飲みました。
「・・・とりさん。私、旅に出る!!」
くまっこは、クルっと振り返ると、走って飛び出しました。
そして、家に帰ると、大急ぎで、旅の支度をととのえ、おやつはしっかりと、忘れずに持って、旅に出たのでした。

まずは、大きな街にある、店員さんがたくさんいる、大きなお店に出かけてみました。見たことがないものや、とても高価なもの、珍しいものがたくさんたくさん、売っていて、くまっこはクラクラしました。
でも、いろんなものをたくさん見るのは、とても楽しくて、おうちに飾る素敵なものや、珍しいものを衝動買いしてしまいました。でも、探している花は見つからなかったのです。
そこで、くまっこは、街道にそって、歩きはじめました。
街の近くにはお店はたくさんありますが、遠くにいくにつれて、お店の数は減っていきました。それでも、お店があるたびに、一生懸命に探すのです。そして、くまっこは、お店の他にも、とてもていねいに手入れをされた、素敵なおうちを、たくさん見つけました。
おじゃまできるおうちにはおじゃまして、うっとりしているうちに、日が暮れてしまう日もありました。
夜。焚き火をしながら、食事をすませ、眠る前に空を眺めました。
月は、だんだんと丸くなり、明るくなっていきました。


そんな旅を続けていると、ちょうど、お店で商品を補充している人に出会ったのです。くまっこは、
「すいませんっ!レアピンクのナデシコ、ありますか?」と聞いてみました。その女性は、目を丸くして、
「ごめんなさい、ウチにはないけど、レアピンクのナデシコって、も、もしかして結婚?!」と、目をキラキラとさせました。
「はい」
「キャー!素敵!!おめでとうっ!!」
くまっこの手をとって、グルグルと回りました。
くまっこが、目を回しかけたそのとき、「ハヅキ、何、騒いでるの?」と家からエルフが出てきました。
「この、くまさん、結婚するんだって!!」
「結婚〜?はぁ。結婚ねぇ・・・」
エルフは、ため息をつきました。
「またまた、ねーさんはっ!最近の旦那さん、明るくて素敵じゃないですかっ!」
「明るい?・・・はぁ〜・・・」
エルフは深いため息をつきました。
「あのあの、それで、レアピンクのナデシコ、探してるんです!」
「あー、旦那さんなら、最近、いろんなとこ、行っているから、知ってるかもしれないですね!あ!帰ってきた!!」
そこへ、ガーゴイルが、翼をバサバサとはためかせ、飛んできました。
地面へ降り立つと、「み〜な〜さ〜〜ま〜〜♪いらっしゃい〜〜ませ〜〜♪」と歌いだしました。
くまっこは、「どうして、歌うの?」とガーゴイルに聞いてみました。
「それはね〜空を〜飛ぶ〜翼のために〜魔物になり〜空を飛ぶ夢をかなえたとき♪遠い日の夢が目覚めた!ワァオ♪それは吟遊詩人として♪世界のすべてを歌う夢♪今は世界を飛び回りながら♪歌う日々〜なのさ〜〜〜♪」と、ハーブを奏でながら歌い上げたのでした。
エルフは、すっかり頭をかかえています。
「ふわわわ・・・・・・」
くまっこは、びっくりしましたが、しっかりと聞きました!
「・・・あの、レアピンクのナデシコ探してるの・・・」
「そーそー、このくまさん、結婚するんだって!!」
ガーゴイルは、「結婚?!♪」とハーブをかきならしました。
「結婚♪結婚〜♪そんな幸せを〜♪歌う〜♪素敵な場所へ〜〜〜♪」と歌うと、呪文を唱え、ゲートを開いて、くぐっていきました!
くまっこが、追いかけていくと、そこは、花が飾られた大理石の舞台があり、たくさんの花が咲き、さらに後ろには大きな滝が流れていました。
ガーゴイルは「ブラッサ〜ム♪ブラッサ〜〜〜ム♪ワンダフォ〜〜〜♪オ〜イェ〜ス♪」と飛びながら歌っています。
「ふあ〜」
くまっこがびっくりしてると、ガーゴイルは、「くまさん、こちらへ〜♪」と大理石の舞台で手招きしてます。くまっこが舞台へ着くと、「さぁ〜♪歌いなさい〜♪」とハーブを奏でだしました。
「ほへ?」
「結婚♪それは愛♪愛♪愛♪いとしいヒトへの愛を♪♪」
「・・・あ、愛!?」
くまっこは、真っ赤になりました。
「かわいいくまさん♪愛しいひとの名は?」
「さ、さるっこ・・・」
「さぁ♪さるっこへの、永遠の愛を♪」
「え、えいえん!!!!」
「ずっとずっと、はなれなぁい♪一緒に、ずっとずっと歩みつづける愛を♪」
「ずっと!?い、いっしょ・・・」
「さるっこと、結婚♪それは愛♪」
「・・・あ、愛というか・・・結婚して、オトナになりたい・・・」
くまっこは、つぶやきました。
ガーゴイルは、ハーブを奏でるのをやめて、くまっこを見つめました。
「ん〜・・・オトナになるのと、結婚は違うだろ」
「え!?」
「私は結婚してるが、いつまでたっても、奥さんには子供あつかいされてるしな。まぁ、オトナになるつもりもないがな。ハハハ!」
エルフが「Kal Vas Flam」と呪文を唱えると、ガーゴイルが火柱に包まれました!
「アチィ!」とガーゴイルは、バサバサと滝へ飛んでいきました。
「ねーさん、やりすぎ!」
「くまさん、ウチのアホは気にしないでやってね」
「は、はぁ」
ハヅキが手をたたいて、「あ!そうそう、レアピンクのナデシコは?ねぇ、旦那さん、知らない?」とガーゴイルに聞きました。
ガーゴイルは「ナデシコ?なでしこって、なんだい?」と返事をしました。
エルフは「は〜・・・花の名前も知らないで、何が吟遊詩人よっ!!!ちょっと、来なさい。ここには、花がたくさんあるから、教えてあげるわっ!」とガーゴイルを怒鳴りました。
「あらまぁ。こーなったら、とまらないわぁ。くまさん、いっしょに来て」とハヅキが明るく、ゲートをだしてくれたので、くまっこはくぐりました。


ゲートをくぐると、珍しい植物が、いっぱい植えられた、きれいな庭園のある、小さな家の前に出ました。
「ふあー」と、くまっこが見とれていると、
「すごいでしょー?ここのご主人はね、昔は、すっごく大きなお花屋さんを一人でがんばってたんだけど、いきなり、お店を閉めて、世界中を巡ってお花を調べてるの!いらっしゃるかなー?」と、ハヅキは小さな家の扉をトントンとノックしました。
「はーい。あら、ハヅキちゃん?」とエプロンをつけた女主人がでてきました。
「こんにちわー。お久しぶりです!」
「こんにちわ」とくまっこも、挨拶しました。
「あら、かわいいくまさん」と、くまっこの、頭をなでてくれました。
「その、くまさんがね、レアピンクのナデシコを探してるんですよ!」
「なつかしいわ・・・昔はよく、頼まれたわ」
「昔?」
「えぇ、昔は結婚するときにね」
「くまさん、結婚するんですよ!」
「おめでとう、くまさん」
「ありがとぉ・・・それでその、もしよろしければ・・・譲っていただけたら・・・・」
くまっこは、照れながら言いました。
女主人は、ちょっと困った顔をしました。
「ん〜・・・種を探してるの?」
「ううん、お花〜。前にね、お花、育てようとしたけど・・・枯れちゃったの・・・」
「あらあら。お相手には、相談したの?」
「ん・・・してない・・・」
「うーん・・・まずは、お相手に相談して・・・できたら、ちょっと冒険が必要だけど、二人なら大丈夫だと思うの。種を見つけて、二人で花を咲かして欲しいわ。とてもきれいよ」
くまっこは、ちょっとうつむいて、悩んでます。
横でハヅキが「んー。でもま、女はね、『わ〜』『すご〜い』『ありがとう』の3点セットで、オトコにすべて、がんばってもらうという生き方もアリだと思うな!」と言って、笑いました。
「ハヅキちゃんは、相変わらずねぇ・・・あのね、くまさん。これ、ウチのルーン・・・なんかあったら、相談にのるわ。がんばるのはいいけど、お相手の方、もしかしたら、淋しく思っているかもしれないわよ?」
「え?さるっこが・・・?ルーン、ありがとうございます!・・・あとね。さるっことね、ここのお庭に遊びにきてもいい?」
女主人は「ぜひ、いらっしゃいな。案内するわ。あら、そろそろ水遣りの時間だから、失礼するわ」と微笑みました。
「あれ、もしかして、お店、またはじめたんですか?」ハヅキはびっくりしていいました。
「えぇ。前にくらべたら、本当、細々と、趣味みたいなものね。バスケットと自然染料なんかも、ちょっとやってみたりして・・・あ、あとハヅキちゃん、またマジンシアゆかりの珍しい植物があったら、教えてちょうだいね」
「あい!では、お邪魔しました!あ、くまさん、ちょっと遊びにいこう!」とハヅキはゲートをだしました。


くまっこが、ゲートをくぐると、湯気にくるまれました。
湯気をくぐると、そこには、温泉がわいていました。
「やっぱり女はキレイじゃないとね!」とハヅキは笑顔で、服をバサバサと脱いで、温泉へはいり、「は〜」と、ため息をつきました。
くまっこも、温泉へはいりましたが・・・「熱っ!」と、飛び上がりました。
「あらま。足だけでも、つかると違うわよ〜。アタシはこれから、デートだから、がんばっちゃうけど♪あ。そうだ!くまさんは、いつも、どんなとこで、デートしてるの?」と、ハヅキは笑いました。
「でぇと・・・ん〜・・・いつも、ウチで、おやつ食べたりとか・・・」
「いつもウチなの〜?飽きない?」
「ううん」とくまっこは、首をふりました。
「つきあい、長いんだ?」
「うん!」と、くまっこはうなずきました。
「そっかぁ。だから、結婚できるのかなぁ」
「け、結婚・・・って、愛、なの?」くまっこは、たずねました。
「愛?愛なのかなぁ。アタシも前にね、自分のものにしたくて、結婚したいこと、あったなぁ」
ハヅキは遠い目をしました。
「でもねぇ。アタシ、飽きっぽくてぇ。やっぱりドキドキがないとダメかな。うふふ」
「ド、ドキドキ?」
「つきあい、長いと、ドキドキとかないでしょー?」
「う、うん・・・」
「それでも一緒にいたいんでしょ?それが愛なんじゃない?」
「そ、そうなの・・・?」
「あらま。悩まなくてもいいんじゃない?」
「うーん」くまっこが、悩んでると、ハヅキは、お湯からあがり、胸の開いた綺麗な色のドレスに着替えました。
「あのね、ドキドキがないと、会わないの?」
「気づくとそうなっちゃうのよねぇ。だって、女はね、素直でいるのが、一番いいと思うし」
「すなお?」
「そうよ。くまさんも、悩んでないで、素直に、相手にいってみたらいいんじゃないかな。愛かな?って」
「う、うん」
「でもさぁ、さっき、一緒にお庭に遊びに行きたいって、言ってたじゃない?それでいいんじゃない?むずかしく考えちゃダメよ〜。それじゃ」と、ハヅキは笑ってから、呪文を唱えて、でかけていきました。
ヒトリになった、くまっこは、思い切って、熱い温泉につかってみました。
つかっていると、だんだんと、クラクラして、目が回ってきました。
「か、かえろ・・・」
くまっこは、温泉をでると、呪文を唱えて、久々に家に帰り、荷物を放り出して、久々にぐっすりと眠りました。


翌朝。
くまっこは、朝ごはんを、のんびりと楽しみ、片付けをしていると、「あ!くまっこ、帰ってきてる!おかえり〜!!」と、さるっこが、やってきました。
「ただいまぁ。旅にいってたの」
「とりさんに聞いたよ!もぉ、帰ってこないから、心配したよ」
「ごめんね。さるっこに、おみやげあるの!まだ荷物、かたづけてなくて・・・・」
「それより、言ってくれたらよかったのに!ぼく、今、がんばって、育ててるから、安心して!」
「え?」
「レアピンクの花!たくさん育ててるの」
「あ、ありがとうっ!」
くまっこは、目をうるませました。
「これからは、ぼく、がんばるから!結婚するんだし!!」
くまっこは、とまりました。それから、つぶやきました。
「・・・ん。あのねあのね、愛、かな・・・?」
「あ、あい!?」
さるっこは、顔を真っ赤にして、叫んでから、
「あ、あい・・・愛・・・愛なの、かな・・・」
と、ぼやきました。
「結婚って、なんか、その・・・あのね、一緒にね、遊びに行きたいお庭があるの!でもでもね、なんか、結婚はなんか・・・愛とか、わからなくなっちゃって、なんか、やっぱり、まだ、したくない・・・かな・・・」
くまっこは、もじもじしながら、言いました。
「そ、そうなの・・・そうだねぇ・・・」
「ん・・・」
さるっこも、もじもじしてましたが、「そうだよねぇ」とつぶやきました。
「あのね、くまっこ。ひとつだけ、約束してくれたら、いいよ」
「なぁに?」
「結婚するときは、ちゃんと、ぼくと結婚するるって、約束してね」
「うんっ!!」
くまっこは、うなずいて、笑いました。





「あと、そうだ、牧師さんに言わないと!」
「・・・うん」くまっこは、しょぼんとしています。
「大丈夫だよ、いい人だったし・・・怖かったら、ボク、一人でいってくるよ?」
「ううん。一緒にいくー!」
「じゃぁ」とさるっこは、ゲートをだしました。
ゲートをくぐると、海沿いの岬にある、古い大きな家にでました。
「ここかな・・・」
さるっこは、くまっこの手をつないで、家の扉をノックしました。
「はーい。おや、お二人さん!ちょうど今、お二人のことを話してるところだったんですよ!ささ、どうぞどうぞ!」
と愛想のいい男が家の中へと案内してくれました。
「おじゃましまーす」
「シェイムがおもしろくなったというんで、遊びに行ったらですね!懐かしい人に会いましてねぇ・・・」
部屋に通されると、そこには・・・「おねーさん?!」さるっこと、くまっこは、一緒に叫びました。
「くまっこ!?さるっこ!?」
「おや、もしや、お知り合い?!いやー、さっきの話の結婚式のお二人って、そちらさんですよ!」
「な、なんじゃと!?ヒトが、海に行っとる間に!?」
おねーさんは、目を見開いてます。
「おねーさん、めずらしいお魚は釣れた?」
くまっこは、おねーさんに駆け寄りました。
「さ、魚は釣れてのぉ、パイも作ってみたが、これがまた、どえらい色をしとってのぉ・・・」
「お祝いですからね!ぱ〜っと、華やかな料理をお願いしますよ!」愛想のいい男が声をかけました。
「気晴らしにシェイムに遊びにいったら、結婚祝いの料理を頼まれたが、まさか、くまっことはのぉ・・・」
くまっこは、困ったように、「あのあの、おねーさん、あのね、あのね、やっぱり、結婚するの・・・その・・・やめようかなって・・・」と言いました。
「なぁ〜にを言っとるか、くまっこ!」
おねーさんは、くまっこを、どつきました。
「それはな、マリッジブルーといって、誰でもなるもんじゃよ。結婚はな、できるときにしとくもんじゃ!」
「え、でもでも」
「さるっこも、しっかりせんかー!」
さるっこも、どつかれました。


「それより、結婚式のしたくは進んどるのかの?」
「えっと、だからあの・・・」
「まったく。まずは、ワシにいわないから!ドレスも縫わないといかんし、ブーケの花もあるし、招待状、そうそう、パンダのやつも呼んでやらんとな。披露宴はどうするかだとかな、次の満月まであと、何日だと思ってるんじゃ!気合いれていくぞー!」
「え、えぇぇぇぇ」とくまっこは、目をうるうるさせましたが、おねーさんにまた、どつかれました。
にぎやかなことになりそうです。